坊守のつぶやき

2016.11.13  仏教婦人会研修旅行?ご報告?

 品秀寺ニュースの通り、今年の仏婦の研修旅行は、山陰の妙好人を訪ねる旅でした。

幼少の頃やむなく親と別れなければならなかった才市(さいち)さん、親をうらみ、しぬればよいと思ったと詩にも書かれていました。そんな才市さんが、求道の道を歩まれ、喜びの人生へと転じていかれます。

穏やかな才市さんの肖像画に、自らが催促し角を書いてもらわれたのは有名なお話ですが、自分の中の悲しい悪を知っておられたからこそ、それを必ずすくうとの阿弥陀仏のお慈悲に出逢えた事を、無上の喜びとして受け止め、阿弥陀さまといつも二人連れの人生を歩まれたお方でした。

善太郎さんは、若い頃悪太郎との異名も持つほど、どうにもならない悪業深いお人だったと。その後、4人の娘を次々に亡くされ、なんでこんな目に・・・とお寺で問われたそうです。

そこから聞法が始まり、ひたすらにお聴聞を続け、娘たちの命は、終わったのではなく、今の私を支え、導き続ける仏さまとなったと気づかれたのですとお話し下さいました。

悲しみ、苦しみのご縁を機に、仏に逢えること、そしてその無上の喜びを人にも伝えたいと人生を歩まれたお二人に、今ここで出逢えた尊い一日でした。

また時々才市さんの詩を、紹介していきます。

 

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