先日無財の七施(ひちせ)の話をする機会がありました。金品は何も必要のない、またすぐにでもできる布施行です。私の母方のおばあちゃんが、いつも話してくれていたのを思い出します。
どれひとつとっても、なかなかできることではありません。まして、施したことを心にとどめてはいけないというのです。あの時、あの人に、あんなにしてあげたのに・・・なんて思った瞬間、どんなに尊い行いであったとしてもそれは布施ではなくなるのです。たやすそうで、とても難しい行いです。
こんな人になってくれよと、おばあちゃんは願っていてくれたんでしょう。今頃になって気づかせてもらいました。