坊守のつぶやき

2019.07.02  出遇い

娘の結婚式から10日が経ちました。もうずーっと前のことのような、また夢の中の出来事だったような・・・そんな感覚です。

たくさんの方からお祝いのお言葉をいただき、あらためて多くの方に出遇わせていただいてきたんだな?と思います。

今回引出物に、広島から嫁ぎますので、何か広島の物を添えさせてもらおうと、住職と二人であちこち探して回りました。広島といえば・・・お酒、熊野筆、折鶴、お好み焼きのへらまで・・・いろいろ見ましたが、結局宮島焼に。何か言葉を書かせてもらおうと若い二人とも相談し、‘遇’という文字に決まりました。

そこで、今一度‘遇’という字の持つ意味を調べてみようとパソコンに向かうと、一番最初に出てきたのが、住職が敬愛してやまない広寂寺武田達爾先生のご法話でした。

めぐり巡って、先生のお言葉に出遇わせてもらった喜びと、もしかするとこの言葉に遇うために、お好み焼きのへらまで探したのかもという、何とも不思議な不思議なご縁に思わず微笑んでしまいました。

もうお浄土に往かれて20年あまりでしょうか・・・でも「先生の言葉にまたここで遇わせてもろうた!」と住職がすぐに文章を打ちなおし‘遇’という字を書いた宮島焼に添えさせてもらいました。

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