坊守のつぶやき

2020.08.09  伝える花

被爆75年を迎える今年、多くの行事が行われる予定だったのではないかと思いますが、今年はほとんどが縮小、中止となりました。

5年前の被爆70年の年に作られた二階堂和美さんの「伝える花」という歌があります。

 

何もなくなった  すべて消えてしまった

あの日青空は  どんな顔をしてた・・・

70年は草も木も  生きられぬと言われた

この土にたったひと月で  ほら花が咲いた

(伝える花で検索すると試聴できます)

 

このひと月で咲いた花、お寺にも毎年咲く‛カンナ‘という花。

すべてを失ったと思われた人々の心に、生きる力を与えてくれたのではないかと想像します。

今でも、その日のことを伝え続けてくれているように思います。

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