坊守のつぶやき

2022.05.28  さみしく悲しいけれどあったかい

今週は、悲しく辛いお別れが続きました。

その中で、毎年夏季法座にお越しくださっていたご講師、山下義円先生。ご病気がわかってから10か月、70歳にして、親鸞聖人のご誕生日5月21日にご往生されました。

一言も愚痴や弱音は吐かれず、ただひたすらに治療に専念された闘病生活だったそうです。副住職様とお話しされる中、「なにはともあれなんまんだぶじゃ」とおっしゃったとお聞きしました。またご門徒の皆さんへも、ご病気を打ち明けられた際、「私は行き先が決まっとるけんね、心配なく、頑張れるだけ頑張ります」と話されたともお聞きしました。

見事な生き様と、命終えられてなお私たちを導いてくださるお姿に、ただただ頭が下がり、なんまんだぶ、なんまんだぶと手を合わせお念仏する以外にはありません。

凡夫として欲を言わしてもらえば、もう一度お会いしたかったです・・・

 

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