坊守のつぶやき

2022.06.08  そのままでいい

紫陽花が色とりどりに花を開かせましたね。

一昨日は、私の母の姉、叔母のご葬儀でした。叔父が亡くなって半年、後を追うようにお浄土へ還らせていただいたようです。

ご葬儀の最後に導師をお勤めくださったご住職が、こんな話をしてくださいました。

「私たちが生きているこの娑婆の世界は、今のままではいけない、もっとこうあらねばならない、今よりもっと・・・そんな世界ですね。いい成績でなければ・・・もっと業績を上げなければ・・・健康でなければ・・・いい人でいなければ・・・

それに対して、そのままでいい、今のあなたのままでいいんですよと、すべてをそのまま受け入れていただける世界を、お浄土というんですよ。そのお浄土に生まれてくださったのです・・・そして、今度はそのお浄土から、そのままでいいよと、私たちに働きかけてくださるのです・・・」(一部抜粋)

生きづらさを感じるこの娑婆世界で、そのままでいいと、私のすべてを受け入れてくださる存在にであえたならば、ありがとうございますと、生き抜いていくことができます。

この1ケ月、本当に多くのお別れがありましたが、すべてにありがとうございます。

 

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