住職・若院の部屋

2018.02.15  涅槃会(ねはんえ) お釈迦さまが亡くなられた日

2月15日は、お釈迦さまが亡くなられた日で、涅槃会(ねはんえ)と言います。35歳でさとりを開き仏陀(ぶっだ)となられたお釈迦さまですが、人間としての生身ですから、老病死を避けることはできません。 死の間近な事を自覚されたお釈迦さまは、弟子の阿難に「アーナンダ(阿難)よ、私はもう老い朽ち、齢をかさね老衰し、人生の旅路を通り過ぎ、老齢に達して、わが齢は八十となった。アーナンダよ。たとえば古ぼけた車が革ひもの助けによってやっとうごいてゆくように、わたしの車体も革ひもの助けによってもっているのだ」と語られました。

 「諸行無常」の真理は、お釈迦さまであっても変わりはありません。やがてその身は終焉を迎えるけれども、法=説き示した教えは、いついつまでも変わらぬ灯火(ともしび)と成ることを言い遺されたのです。

 

『涅槃図』

 

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