住職・若院の部屋

2020.07.27  仏教婦人会例会 供養・自然(じねん)

雨が降る中、みなさんがお参りしてくださいました。 今月から仏教讃歌を再開し、「生きる」(中川静村作詞・森正隆作曲)そして季節の歌は「海ほおずきの歌」(田中一郎作詞・山本雅之作曲)を歌いました。「海ほおづきの歌」はご存知の方は少なかったのですが、のどかな歌にうっとうしい気持ちが晴れるようでした。

 『阿弥陀経のこころ』は、「供養」と「自然(じねん)」のことばを取り上げました。仏教の供養の思想から、仏・法・僧の供養、亡くなった方への供養、人間以外の供養(かいこ供養やふぐ供養)、物品の供養(針供養・筆供養)に広がり、人・物を大切にする心・感謝する心が育てられていることを学びました。

「自然(じねん)」は、同じ漢字表現の自然(しぜん)とは意味がちがい、浄土教においては基盤となる教えであること。「自然法爾(じねんほうに)」の教えの言葉となり、法然聖人のお名前の由来でした。「行者のはからひにあらず、自ずからしからしむ」という語訳と共に仏教讃歌「生きる」に、「生かされて生きてきた 生かされて生きている 生かされて生きていこうと 手を合わす南無阿弥陀仏 このままのわがいのち このままのわがこころ このままにたのみまいらせ ひたすらに生きなん今日も」の歌詞に表れているのが、自然法爾の受けとめであることをみなさんと共に味わいました。

 

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