住職・若院の部屋

2021.04.26  仏婦例会 阿弥陀経のこころ 「地獄」の教え

 仏婦例会に、みなさんお参りしてくださいました。 季節の歌は「こいのぼり」、近年鯉のぼりを上げられる家が無くなりましたねぇとの感想と合わせて、みんなで歌いました。

 「阿弥陀経のこころ」は、経文の『無三悪趣(むさんまくしゅ)・無三悪道』について、地獄・餓鬼・畜生の無いと示された意味を学びました。 『仏説無量寿経』四十八願の第一願・第二願に無三悪趣・不更悪趣(ふきょうあくしゅ)が誓われていることであり、「趣」とはおもむくことであり、「火の車 作る大工はなけれども 己が作りて 己が乗りゆく」(一休禅師)や「うばい合えば地獄 わけ合えば極楽」(相田みつを)さんのことばを味わいながら、「地獄」とは、私自身が作る世界のことであることを確かめました。親鸞聖人は「地獄一定」と言われ、『涅槃経』には「慙愧無き者は名づけて「人」と為さず、名づけて「畜生」と為す」と教えられていることを重ねて味わい。「地獄なんかあるもんか!」の思いこそ、地獄を作ってしまうと教えられました。

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