品秀寺ニュース

2017.03.16  やさしい仏教講座 親鸞聖人の結婚

 今回の仏教講座は、「結婚」がテーマでした。親鸞聖人は「肉食妻帯(にくじきさいたい)」といわれ、当時の僧侶の戒律では、禁じられていた結婚・妻帯に踏み切られたのでした。家族を捨てて、一切の執着を断つ出家仏教ではなく、一般の家庭生活を営みながら仏道を歩むという在家仏教の実践です。

 日本の仏教の歴史をみると、現代では(明治以降)親鸞聖人の実践は、浄土真宗以外の仏教でも公然と認められていること。また、キリスト教においても結婚が認められる牧師と、結婚を認めない神父があることもご紹介しました。

 制度として認められる中での結婚と、破戒僧として厳しく非難される時代での親鸞聖人の決断では大きな差があるのではないか、ということを考えました。

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