品秀寺ニュース

2018.09.16  やさしい仏教講座

 連休中の夜にもかかわらず、みなさんお参りしてくださいました。

 『仏事作法なんでも大事典』では、「お彼岸」についてでした。日本独自の仏教行事であり、聖徳太子の時代から始まっているようです。お彼岸とは『西方浄土』のお経のことばに従い、春秋真西に沈む太陽と良い時候に合わせて、仏の世界である浄土を思うことに由来しています。また、お釈迦さまの国:インドが西方にあたること、一日の終わり、人生の終わりに重ねて仏の国に至る(往生する)ことを象徴しています。

 お参りのみなさまとは『夕焼小焼』の唄の歌詞を通して(夕焼小焼で日が暮れて 山のお寺の鐘がなる お手々つないで皆かえろ 烏と一緒に帰りましょう)、お彼岸が身近な仏教行事となり、教えや心が伝わっていることを学びました。

『見真』では、親鸞聖人の大師号である「見真大師」と「報恩講」について学びました。見真大師という大師号は、明治天皇より贈られたものですが、2008年の「宗制」(本願寺の憲法)の改正の時、使用しないこととなりました。それは、政教分離の立場を明確にするためでありました。

「報恩講」は、親鸞聖人三十三回忌のご法要に際して形式が定められて、以来最も大切な仏事として継承されていることを学びました。

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