みんなの広場

2022.02.03  慚愧無き者を人なさず

節分の朝、ひかり幼稚園には鬼からの手紙がはられています。 「よわむしのこどもをたべにいくぞ」 子どもたちは「おにがくる!」と大騒ぎです。 Aくんも「せんせい!おにがくるんよ」 「そうね、てがみがあったね」 「そうそう、ゴソゴゾするこをたべにくるんよ」 「?」 まだ、字を読むことのできないAくんは、よわむしのこどもではなく、ゴソゴゾするこどもがたべられると思っているようです。 Aくんは時々先生に「ゴソゴゾしないで」と叱られるようです。 叱られるような子を鬼は食べに来るんじゃないかと思ってしまったようです。

 仏の教えに「慙愧(ざんぎ)無きものを人なさず、畜生となす」とあります。姿形は人間でも、自分自身を省みる心のないものは人間では無いと教えるのです。 Aくんは「自分はゴソゴゾして叱られるよな」と、自分自身を反省する思いがあるので、鬼に食べられるかも・・・と考えてしまったようです。 大丈夫、そんな心の持てるAくんを、鬼は食べたりしないよ。

 ちなみに、今年は感染予防の為、コワ~イ鬼は現れませんでした。

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