今回のお盆座の中で、7月に開催された仏教讃歌を歌う会で、品秀寺のコーラスグループヴィサーヤが発表した、さだまさしさんの「いのちの理由」のお話をしてくださる時間がありました。
私が生まれてきた訳は 1番では、
父と母とに出逢うため きょうだいたちに出逢うため 友達みんなに出逢うため 愛しいあなたに出逢うため
そして2番では、
どこかの誰かを傷つけて どこかの誰かに傷ついて どこかの誰かに救われて どこかの誰かを救うため
最後に
愛しいあなたを守るため
と歌われます。
親鸞聖人は、自分のことを「小慈小悲もなき身にて(どんな小さな慈悲の心も持ち合わせない私であります)と言われます。
悲しみの中にある人が、どんなに愛しい人であっても、思うがごとく、その人を救うことができるでしょうか・・・それは私にはできません。
この命終え、仏となって初めて大きな大きな慈悲の心を恵まれ、あなたを守り、救うことが叶うのです。
親鸞聖人のお師匠である法然聖人の800年大遠忌を記念して、さだまさしさんが作られたこの曲、「私が生まれてきた訳は、愛しいあなたを守るため そして愛しいあなたを救うため」
今生の命を終え仏となり、今度こそ大慈悲心を持ってあなたを救うことができる身と成らせていただくのですと、この曲を味わい、かみしめさせていただく尊いご縁となりました。