暖かく穏やかなお正月を迎えることができ喜んでいた矢先、大きな地震のニュースが入ってきました。
被災された方が言葉を詰まらせ「なんにも悪いことしてないんだけどな~」とおっしゃったお顔が忘れられません。きっと今まで、私なんかよりずっと誠実に一生懸命に生きていらっしゃたんだろうな・・・と思いました。
無常の理に抗えない人間の無力さをまた知らされ、持っていき場のない、悲しさ、憤り、虚しさに、「なまんだぶ、なまんだぶ」とお念仏が口からこぼれ出ました。
今年いただいた福間義朝先生の年賀状です。
~愚者になりて~
その鯉は滝を登り切り ついに龍となった
彼は天地を支配し みんなは畏れひれ伏した
ある時彼は気付かされた 孤独の恐怖が支配欲であることを
愕然とした彼は 龍であることを止めた
そして鯉であることも止め 川底のナマズになった
そして彼は全てを下から仰いだ 何と全てが美しかった
その時 すでに途方もない働きに しっかりと抱かれている事を知った
彼はもはや孤独ではなかった