坊守のつぶやき

2016.07.14  悪人正機

夏季法座で、山下先生が‘悪人正機’のお話をして下さいました。

悪人とは、罪を犯した者のことではなく、自らの悪に気づいた者の事ですと。

その‘悪人’こそが、仏さまのすくいの目あてなのです。浄土真宗の救いは、

沈むしかない石が、仏さまの救いの船に乗せられ、浄土へ向かう石となる

のだとお話し下さいました。

沈むしかない石と気づいた時、その船に乗せられている石は、初めてこの

上ない喜びと安心をいただくことができるのです。自分が沈むしかない

自性と気づくことは、本当に難しい事ですが、それだけに、気づいた時の

喜びは、表しようのない大きな大きな喜びなのです。

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