今月は、親鸞聖人のご和讃を通して、み教えを学びました。 仏教讃歌は、親鸞聖人のご和讃に、曲をつけて素晴らしい仏教讃歌を作られる平田聖子さん作曲の「本願力にあいぬれば」と、正信偈の意訳に作曲された「本願力のめぐみゆえ」の2曲でした。ご自身の感動が伝わってくる曲で、来月も練習します。
「阿弥陀経のこころ」は、『恒沙塵数(ごうじゃじんじゅ)の如来は 万行の少善きらひつつ 名号不思議の信心を ひとしくひとへにすすめしむ』(浄土和讃・弥陀経意)。恒沙塵数の如来とは諸佛であり、有縁の仏と成られた方々のことと受けとめられます。その方々が、私たちの善行をきらわれているとは、どういうことでしょうか? それは、私たち凡夫の善行には、煩悩が雑じる雑毒の善(ぞうどくのぜん)であり、報いや感謝がなければ相手を非難し、勉学を積めばそれを誇る思いや、他の人を見下す思いを生んでしまうこと。親鸞聖人の別のご和讃には「名利に人師をこのむなり」とご自身の心を偽ることなく明かされています。 「雑毒の善をもって かの浄土に回向する これ必ず不可なり」と諸佛は教えられているのです。