坊守のつぶやき

2018.08.09  小屋浦西昭寺様

昨日、品秀寺と同じ安芸北組で、今回大きな被害のあった西昭寺さんへ、若院と一緒に行ってきました。

西昭寺さんは、庫裏全てと本堂の一階部分が土砂に埋もれてしまわれ、衣帯(えたい・僧侶の服装)も含め、たくさんの書物・書類を失われました。同じ組内のお寺さんで、出し合えるものはお渡ししようということで、昨日少しお届けしてきました。

ナフコの駐車場から歩いて向かいましたが、線路を渡ると土砂災害の爪痕がいまだに生々しく感じられる状態でした。

お寺の近辺までいくと、まだまだ手が付けられていないのではないかという場所も多くあり、平日ということもあってか、ボランティアの方の姿も、本願寺からのボランティアさんが中心で数名しかおられませんでした。範囲が広すぎるからなのでしょうか。

そんな中、土砂の中にご住職さんの姿があり、お声をかけると、かろうじて残っている2階の本堂へ案内してくださいました。

今日からできる範囲で若院もお手伝いに行かせてもらうことにしました。

淡々と状況をお話し下さるのですが、亡くなられたり、いまだに行方不明のご門徒さんのお話になると、声を詰まらせておられました。

いろんな思いを抱えての長い長い復旧作業、どうぞご無理をされませんようにと願うことしかできませんでした。

写真は西昭寺様近隣)

 

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