住職・若院の部屋

2019.09.26  お斎(とき) 法事・仏事の食事

 仏婦の例会で、「沐浴」(もくよく)について学びました。『斎戒沐浴』(さいかいもくよく)という言葉があり、神仏に祈ったり神聖な仕事に従事するのに先立ち、飲食や行動を慎み、水を浴びて身心をきよめること。の意味だそうです。

 法事・仏事の時の食事のことを「お斎(とき)」と言います。 これはこの「斎戒沐浴」の「斎」であり、原義は「清浄」だそうです。戒律で認められている午前中の食事を「斎食」(さいじき)ともいうようになり、法事の際の食事を「お斎」というようになりました。

 元々の意味から言うと、決してお参りされた人を酒食でもてなすことではないようです。仏と成られた方について、縁有る者が語り合い仏の教えを味わうことを忘れないように心したいものです。

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