住職・若院の部屋

2019.10.03  安芸教区 公聴会

西本願寺では、地方の意見を広く聴取する目的で教区ごとに「公聴会」が開催されます。1年ぶりとなりますが、今回は1.宗門財政の見直し 2.僧侶育成の2点について、それぞれの専門委員会での検討を受けた上での方針の報告があり、地方の意見を聴き取り、最終的に取り組みを決めるためのものでした。

 8月には、すべてのお寺に専門委員会の検討内容は知らされており、その内容の説明がありました。休憩をはさんで参加者からの意見が出されました。 宗門財政については、人口減少と過疎による急激な社会変化に対応する為には、見直しが必要であることは明らか。しかし、各お寺の置かれている状況が均一ではなく、誰もが納得できる結論を早急に出すことは困難である。従って、数年をかけて検討すること。そして、今現在、厳しい状況にあるお寺については、財政負担の軽減を考えたいとのことでした。

 僧侶育成については、育成課程ならびに研修の受講を厳格化することが報告されました。また、お寺を支えるすべての人のために「寺院運営」と「伝道教化力」のサポート講座を検討しているとのことでした。 パソコンを活用するオンライン研修も実施する予定だそうです。

 参加者からは、苦しい状況の訴えや研修の方向性についての疑義など、遠慮の無い意見が出され、西本願寺の責任者からは「公聴会の最後となる安芸教区から、率直なご意見をいただいたことに感謝いたします。今後の課題として活かしてゆきたい」とのまとめのあいさつがありました。 

 また、公聴会に先立って『親鸞聖人御誕生850年・立教開宗800年についてのご消息披露』が行われました。

一覧に戻る≫