品秀寺ニュース

2022.09.26  仏婦例会 微風吹動(みふうすいどう)

5ケ月ぶりの仏婦例会に、みなさんお参りしてくださいました。 今回のテーマは“風”です。

歌唱指導をしてくださる井上さんが、今月の季節の歌は「風」(西條八十作詞/草川信作曲)に決めてくださったので、「阿弥陀経のこころ」も、『阿弥陀経』の「彼仏国土 微風吹動」(かの仏国土には微風吹いて)を取り上げました。 浄土真宗の本堂は仏国土:お浄土を再現された姿ですが、品秀寺の本堂の菊灯(きくとう)の灯は、風に吹かれて揺らぐ様子になっていること。風を受ける宝の樹々や宝の網が、天井からつるされた瓔珞(ようらく)という仏具で表現されていることを観ていただきました。

 親鸞聖人は、お浄土に風が吹いているという経文を大切に受け止められて、浄土和讃として「清風宝樹ふくときは いつつの音声いだしつつ 宮商和して自然なり 清浄薫を礼すべし」等三首も書き記しておられました。お浄土からの風の受けて、教えに遇うものは安心や慶びなどの心の平安を得ることを学びました。

 お話の最後にお話ししたかった親鸞聖人の句を正確に伝えられなかったのですが、それは「寒くとも 袂(たもと)に入れよ 西の風 弥陀の国より 吹くと思えば」です。 風とは、お浄土の風であると常に味わっておられたようです。

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